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精密計測、機械加工(放電加工)が専門です。
レーザを用いた微小変位の計測に関する研究を行っています。工作機械の熱変形、スピンドルの回転精度、円筒物体の真円度・円筒度計測等に応用できます。
NHKの高専ロボコンに出場するために長岡高専ではロボティクス部が活動しています。私もその顧問の一人です。もう10年以上顧問をしていますが、最近全国大会出場が高い壁になっています。しかし、NHKロボコン以外のロボコンでは優秀な成績を収め、2013ロボカップジュニア部門で全国優勝し、世界大会に出場しました。
受け入れる側としては初心者の方からが対象です。毎年講座の始めに「受講の動機や習得度」を皆さんに聞いているのですが、「文系だけど営業の中で図面を見る必要がある」という方や「今まで図面について習ったことがない」という方が多く見られます。私は長岡高専で図面の授業を担当しており、学生に基礎から教えていますので、図面の知識が全くない方でも問題ありません。
また聞くところによると新入社員の教育の場として活用される企業もあるようです。あとは最近、女性の受講者も増えてきたように思います。
ものづくりには設計者と製作者が必要です。両者の間に共通ルールがなければ設計者の意図が正確に製作者に伝わりません。「図面」がその唯一の共通ルールです。ですから、「図面はものづくりにおける共通言語である」と言われます。
基本的に違いはありません。強いて言えば、学校で教えるより丁寧かもしれません。年齢、職種、経験など皆一様ではありませんから、できるだけ多くの人に理解してもらえるよう努めています。
受講される皆さんは日頃の業務の中で図面の必要性、重要性を感じて本講座を受講されていると思います。やはり目的を持っている方は意識が高いですね、居眠りしている方が全くいません(笑)。それは冗談として、私の方も自然と話に熱が入ります。
いいえ、学生の影響は全くありません(笑)。何と言いますか、彼女たちの若さと集団パワーに圧倒されて、応援したくなりますね。推しメンは大島優子さんです。ちなみに私の妻はジャニーズが好きでして、ミーハーな夫婦なのかもしれません。
学校では3年間(時間にして約150時間)かけて教えています。本当はあれもこれもとお話ししたいのですが、そうはいきません。ですから図面を見る上で特に重要なポイントを中心に講義しています。
また座学だけでなく実際に自分の手を使って描いてもらう時間を設けています。今の時代、現場で手を使って図面を描く機会はほぼ無いかもしれませんが、自分で描いてみるのは重要です。図面というのは見方を理解していなければ描けませんし、手を動かすことによって体が覚えます。短い講座期間の中で習得できるものは習得して欲しいと思います。製図の際に必要な道具はこちらで準備しますのでご安心ください。
先ほども話したように図面はものづくりにおける共通言語なわけですから、第一に図面を見て正しく理解できるようになります。図面を見る人によって出来上がりが異なっては困りますから「正確に読める」ということは非常に重要です。次に、二次元の図面を見て現物(三次元)をイメージできるようになれると思います。
つまずくとは少し違いますが、製図の際、自分勝手にルールを決めて描いてしまう方が稀にいます。図面には企業内で使われるローカルルールが少なからず存在するため、その知識を基に書いてしまうのかもしれません。今までの知識や経験もあるかと思いますが、この講座では一度まっさらな状態に戻して学んでほしいと思います。
また図面の描き方や考え方の基本は昔から変わりませんが、JISは変わります。直近2010年に大きな改正がありました。そういった意味でも素直な気持ちで学んでほしいと思います。(本講座は最新の規格に準拠した講義です。)
そうですね、短期間に9回の講義があるわけですから大変かもしれません。ですが、この講座で学ぶ内容はものづくりにおける基礎であり、共通言語です。今後皆さんの業務に大いに役立ってくれるものと言えます。皆さんのスキルアップを上司は期待しているでしょうから是非とも頑張ってほしいと思います。
平成25年12月